[寸評]
電柱から輪っかになってぶら下がってる電線に引っ掛けている。
ここに電線を置いた人は落とし物を引っ掛けてもらおうと思って置いたわけではないはず。塀とか手すりとか本来の目的で設けられたものを通りすがりの人が落とし物を置く台やフックに見立てているわけだ。われわれは自分が快適に住むために街を設えているけど、時に街自体にわれわれが使われていないか?と思う時がある。それを乗り越えるためにわれわれが本来の意味を超えて使いこなさないといけない。街の設えをフックや台に見立てる善意のはやにえはその企ての小さくも色んなところで誰でも展開できる事例である。そんな善意のはやにえに僕は惹かれるのである。